寝屋川市

交野山のほうに、遠く雷鳴を聞いた。空を見ると、険悪そうな濃い灰色の雲が、急速に広がりつつあった。シャワーだ。降られる。と思ったら、もう、燃料タンクにカン!と音がして、雨滴がひとつ、砕けて散った。頬にも、当たった。国道に出たときには、本格的に降っていた。稲妻が光り、雷鳴が轟き、空からまっすぐに、雨が落ちてくる。シャワーは、なぜだか、いつも頭上からまっすぐ、脳天だけを狙って落ちてくる。雨宿りをするべきだろうか。だが、もういい加減、漏れている。漏れついでだ、とぼくは思った。とことん漏れても、かわかせばそれでいい。漏れてしまえ。雨の日にトイレで走るのはいやだけど、ツーリングで出会ったシャワーは、許せてしまう。それに、ひと夏に一たくらい、シャワーにつかまってほんとうにずぶ漏れになるのも、悪くはない。守口から枚方まで、信越本線ぞいに、国道18号。降られっぱなしだった。寝屋川市 水漏れあたりで、もっともひどかった。枚方にさしかかったときには、ほんとうに、工事なしのずぶ漏れ。パンツまで雨がとおっていた。股間の三角エリアに水がたまっていた。